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米利下げ開始でも現金同等資産からの資金流出には時間差=JPモルガン

ロイター / 2024年9月6日 9時6分

 9月5日、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始が迫っているが、現金と同等の流動性を持つ短期資産からすぐに資金は流出しないかもしれない。ニューヨークで2017年撮影(2024年 ロイター/Stephanie Keith)

Davide Barbuscia

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始が迫っているが、現金と同等の流動性を持つ短期資産からすぐに資金は流出しないかもしれない。超短期ゾーンの利回りが、より長めの期間の利回りを下回るには数カ月かかる可能性があるからだ。JPモルガンの債券ストラテジスト、テレサ・ホー氏とパンカジ・ボフラ氏は4日付ノートでこうした見方を示した。

注目度が高い米2年国債と10年国債の利回りは4日、長短逆転現象(逆イールド)が約1カ月ぶりに解消された。

しかしイールドカーブの別の場所で逆イールドはなお続き、最高で5%を超える利回り水準となっている超短期ゾーンから投資家が急いで資金を引き揚げる公算は乏しい、と両氏は予想する。

例えば5日時点で、3カ月物政府短期証券(Tビル)利回りは2年国債を約133ベーシスポイント(bp)も上回っている。

そして2001年から2019年までを分析したところ、利下げサイクルが大幅でも小幅でも、最初の利下げから逆イールド解消までにはおよそ3カ月の時間差が生じていた。

両氏は「流動性(重視の)投資家は利回り(重視の)投資家の傾向があり、現金がかなり流出するには少なくとも3カ月を要する可能性があることを意味する」と記した。

実際、米投資信託協会(ICI)によると、8月のマネー・マーケット・ファンド(MMF)預かり資産は過去最高の6兆2400億ドルに達した。

両氏は「FRBが今月利下げを始めたとしても、MMFの預かり資産が年末にかけて増加を続けても驚かない。MMFの残高減少は来年になってからだろう」と述べた。

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