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独鉱工業生産、7月は前月比-2.4% 景気後退懸念強まる

ロイター / 2024年9月6日 19時23分

 9月6日、ドイツ連邦統計庁が発表した7月の鉱工業生産指数は前月比2.4%低下した。写真は2017年1月、ベルリンで撮影(2024年 ロイター/Fabrizio Bensch)

[6日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が6日発表した7月の鉱工業生産指数は前月比2.4%低下した。ロイターがまとめたアナリスト予想(0.3%低下)以上のマイナスとなった。

自動車の生産が8.1%の大幅減となり、全体を圧迫。6月の自動車生産は7.9%増だった。

ドイツ経済が第2・四半期に続き第3・四半期もマイナス成長になるとの懸念が強まっている。

5─7月の全体の生産はその前の3カ月(2─4月)と比べ2.7%減少した。

6月の鉱工業生産指数は前月比1.4%増から1.7%増に上方修正された。

INGのマクロ担当グローバルヘッド、カールステン・ブルゼスキー氏は「今回の統計は製造業の底入れがまだかなり先であることを示している」と指摘。

コメルツ銀行のシニアエコノミスト、ラルフ・ソルベン氏は「第3・四半期も引き続き小幅なマイナス成長となるリスクが高まっている」と述べた。

パンテオン・マクロエコノミクスの欧州シニアエコノミスト、メラニー・デボノ氏は「鉱工業生産は外部要因が改善しない限り、不況から脱する可能性は低い。7月の貿易黒字は2カ月連続で大幅に縮小した。外部要因が改善する兆しは見られない」と述べた。

7月のドイツの貿易黒字は168億ユーロ。6月の204億ユーロから縮小した。輸出は前月比1.7%増、輸入は5.4%増だった。

デボノ氏は「製造業や輸出入の動向はまだリセッション的だ。テクニカルリセッションに陥るリスクを示している」と述べた。

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