トランプ氏、包括的法案を要求 減税や国境警備強化など一本化
ロイター / 2025年1月6日 16時44分
1月5日、トランプ次期米大統領(写真)は、減税や国境警備の強化、国内でのエネルギー増産など、自身が掲げる優先課題を1本の包括的な法案としてまとめるよう共和党議員に促した。写真は昨年12月、米アリゾナ州フェニックスで撮影(2025年 ロイター/Cheney Orr)
Andy Sullivan
[ワシントン 5日] - トランプ次期米大統領は5日、減税や国境警備の強化、国内でのエネルギー増産など、自身が掲げる優先課題を1本の包括的な法案としてまとめるよう共和党議員に促した。
輸入品への関税を引き上げることで、数兆ドルに達する可能性のあるこれらの政策コストを賄うことができると主張した。
トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「共和党は団結し、国民のために歴史的な勝利を迅速に実現させる必要がある。強く賢くなり、法案を一刻も早く私の所に送ってもらいたい」と投稿した。
議員らは政策ごとに個別の法案として可決するか、同氏が求めているように1つの法案にまとめるかで意見が分かれている。
法案を一本化すれば、トランプ氏の選挙公約を迅速に実現できる可能性があるが、特定の項目に反対する議員の離反を招く恐れがある。ニューヨークやニュージャージーなど税率の高い州の共和党議員は、選挙区の住民に打撃を与えた2017年の減税をそのまま延長するのではなく、一部修正したいと考えている。
上院共和党はこれらの法案について、予算調整手続きを用いて単純過半数の賛成で可決したい考えだが、法案に盛り込める内容は制限されることになる。また下院でも共和党は僅差で多数派を維持しているため、法案を可決するには結束を保つ必要がある。
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