攻撃的発言の中国外交官、欧州問題担当特別代表に就任

中国外務省は６日、攻撃的な発言で知られる盧沙野前駐仏大使（写真）が欧州問題担当特別代表に任命されたと発表した。２０１８年撮影。（２０２５　ロイター/Chris Wattie/File Photo）

Laurie Chen　Eduardo Baptista

[北京 ６日 ロイター] - 中国外務省は６日、攻撃的な発言で知られる盧沙野前駐仏大使が欧州問題担当特別代表に任命されたと発表した。

外務省の郭嘉昆報道官は記者会見で、盧氏は欧州との対話と協力を推進し、「中国とＥＵの関係の安定かつ健全な発展に貢献する」と述べた。

６０歳の盧氏は昨年１２月まで５年間、駐仏大使を務めた。２０２３年にバルト三国など旧ソ連諸国について、「国際法上、実効的な地位を有していない」と述べ、ＥＵ加盟国の反発を招いた。

２２年にはテレビのインタビューで、中国が台湾を統一した後、台湾の人々は「再教育」を受けることになると発言した。また新型コロナ流行時に、在仏中国大使館はフランスの介護施設のスタッフがコロナ患者を放置して死なせたという虚偽の記事を発表している。