日経平均は続落し96円安、個別売買が活発 トヨタは2%超高
ロイター / 2020年8月6日 16時9分
8月6日、東京株式市場で日経平均は続落した。一時米株先物の堅調推移を眺めてプラス圏に浮上する場面もあったが、その後マイナス圏に転落し、総じてさえない展開となった。写真は2018年10月、東京株式市場で撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)
[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落した。一時米株先物の堅調推移を眺めてプラス圏に浮上する場面もあったが、その後マイナス圏に転落し、総じてさえない展開となった。下落局面では時間外取引の米株先物の上げ幅縮小や、上海総合株価指数やハンセン総合指数がマイナス転落となったことなどが嫌気された。個別では決算発表を手掛かりにした売買が引き続き活発だった。東証1の売買代金は2兆円を割り込み、やや薄商いだった。
取引時間中に決算を発表したトヨタ自動車<7203.T>は前営業日比2.29%高。4─6月期の連結純利益は前年同期比74.3%減の1588億円となったが、黒字を確保できたことが好感された。
5日に2020年4─6月期の連結決算を発表したディー・エヌ・エー<2432.T>は急伸し、ストップ高水準まで買われた。4─6月期の連結営業利益が前年同期比5.4倍となったことが好感された。
そのほか、 同じく5日に決算を発表したホンダ<7267.T>は4―6月期の純損益が808億円の赤字(前年同期は1723億円の黒字)となったことが嫌気され6.31%安、アサヒグループホールディングス<2502.T>は2020年12月期の通期業績予想で営業利益が前年比38.4%減の1240億円になると発表したことなどが嫌気され3.42%安となった。
市場では「個別での動きは活発だったたものの、全体的には材料にも乏しく、方向感がつかみにくい相場となった。決算を手掛かりとした個別の動きは今週がピークとなり、来週以降は経済指標が市場予想を上回るかどうか、といったところに関心が移っていくとみられる。そこで新たな経済対策等の材料が出れば、再び安心感につながり、戻りを試していく展開となるだろう」(証券ジャパンの調査情報部長、大谷正之氏)との声が出ていた。
TOPIXも続落。東証33業種では食料品、陸運業、倉庫・運輸関連などの19業種が値下がり。半面、保険業、鉱業、石油・石炭製品などの14業種が値上がりした。
東証1部の騰落数は、値上がり852銘柄に対し、値下がりが1251銘柄、変わらずが70銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 22418.15 -96.70
寄り付き 22471.71
安値/高値 22362.89─22587.75
TOPIX<.TOPX>
終値 1549.88 -4.83
寄り付き 1552.88
安値/高値 1545.56─1559.44
東証出来高(万株) 107978
東証売買代金(億円) 19955.25
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