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ドル2年ぶり安値から切り返す、米雇用統計に注目=NY市場

ロイター / 2020年8月7日 6時33分

ニューヨーク外為市場ではドルが小幅高。米雇用統計の発表を7日に控え、朝方発表された新規失業保険申請件数の内容が消化される中、一時付けていた2年ぶりの安値から切り返した。リオデジャネイロで3月撮影(2020年 ロイター/SERGIO MORAES)

[ニューヨーク 6日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが小幅高。米雇用統計の発表を7日に控え、朝方発表された新規失業保険申請件数の内容が消化される中、一時付けていた2年ぶりの安値から切り返した。

終盤の取引で、ドル指数<=USD>は0.1%高の92.830。不安定な展開となる中、一時は2年ぶりの安値となる92.495に沈んだ。

8月1日までの1週間の米新規失業保険申請件数は118万6000件と、前週から24万9000件減少。申請件数は3月中旬以降で最低水準となったものの、高止まりが続いており、国内で新型コロナウイルス感染が再拡大する中、労働市場を取り巻く環境の厳しさに変わりはない。

メルク・ハード・カレンシー・ファンドのアクセル・メルク社長は「最近の軟調な動向を受け、幾分値固めの展開となった」と指摘した。

注目される7月の米雇用統計について、ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場ストラテジスト、ジョー・マニンボ氏は「好調な内容になれば、ドルへの下押し圧力が弱回るだろう。しかし、米経済の脆弱性を巡る懸念を誘う結果なら、ドルは一段安の可能性がある」と述べた。

米政権と民主党指導部による新型コロナウイルス追加経済対策法案を巡る協議にも注目が集まる。共和党上院トップのマコネル院内総務はこの日、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)による影響に対処するために、米経済には「さらなる後押し」が必要と述べた。

ユーロ/ドル は0.1%高の1.1869ドル。一時、2年ぶり高値となる1.1916ドルを付ける場面もあった。

新興国通貨では、トルコリラが不安定な取引の中、ユーロとドルに対し最安値を更新。アナリストがインフレのリスクを指摘し、当局によるリラ防衛が難しいのではないかとの見方を示したことが背景。

ドル/円 NY終値 105.54/105.56

始値 105.52

高値 105.64

安値 105.31

ユーロ/ドル NY終値 1.1875/1.1878

始値 1.1841

高値 1.1893

安値 1.1819

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