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EUの中国製EV調査、遡及的に関税賦課も

ロイター / 2024年3月6日 9時30分

 3月5日、欧州連合(EU)の欧州委員会は、中国製電気自動車(EV)輸入の税関登録を近く開始する見通しだ。EU調査で中国製EVが不当な補助金を受けているとの結論が出た場合、税関登録時点にさかのぼって関税を課す可能性がある。メキシコシティーで2月28日撮影(2024年 ロイター/Toya Sarno Jordan)

[ブリュッセル 5日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は、中国製電気自動車(EV)輸入の税関登録を近く開始する見通しだ。EU調査で中国製EVが不当な補助金を受けているとの結論が出た場合、税関登録時点にさかのぼって関税を課す可能性がある。

欧州委は中国製EVに関する補助金調査を実施中で、EU製品を保護するため関税を課すか判断する。調査は11月までに終了する予定だが、7月にも暫定的な関税を課す可能性がある。

欧州委は5日公表した文書で、中国製EVが補助金を受けていることや、昨年10月の調査開始以降に輸入が前年比14%増加したことを示す十分な証拠があると指摘。中国からの輸入がこうした速いペースで続けば、EU生産者に修復困難な損害が生じる可能性があるとした。

税関登録はEU官報に計画が掲載された翌日から開始する。官報には数日内に掲載される可能性が高い。

中国EU商会はこの動きに失望していると表明。輸入の急増は欧州のEV需要拡大を反映していると述べた。

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