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3月ドイツ鉱工業生産、新型コロナで統計開始以来の大幅減

ロイター / 2020年5月7日 18時21分

ドイツ連邦統計庁が発表した3月の鉱工業生産指数は前月比9.2%低下し、1991年の統計開始以来の大幅な低下を記録した。写真はフォルクスワーゲンの工場。4月27日、ウォルフスブルクで撮影(2020年 ロイター/Swen Pfoertner)

[ベルリン 7日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した3月の鉱工業生産指数は前月比9.2%低下し、1991年の統計開始以来の大幅な低下を記録した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ドイツ製品の需要が落ち込んだ。

ロイター調査による市場予想は7.5%低下だった。

とりわけ感染拡大前に80万人以上を雇用していた自動車産業では、生産が前月比31.1%急減した。

アナリストらは、最悪期はまだこれからとみている。

デカバンクのアンドレアス・シェウルレ氏は鉱工業生産指数の値を「ホラーショーの開幕劇」と表現した。

内訳をみると、輸出依存度の高い製造業の生産は11.6%減少した。中でも資本財は16.5%落ち込んだ。

ドイツ連邦統計庁が6日に発表した3月の鉱工業受注指数も前月比15.6%低下し、1991年の集計開始以来の低水準に落ち込んだ。

建設業のみが2%近く増加し、一筋の希望の光となった。

ドイツは米国や他の欧州諸国と比べて新型コロナの感染拡大を抑制できているものの、そのために3月中旬に導入した経済封鎖がもたらした影響が鉱工業生産のデータにも反映された。

7500億ユーロ(8093億3000万ドル)規模の景気対策にもかかわらず、ドイツ政府は今年の独経済が6.3%のマイナス成長に沈むと予想している。

ドイツのIFO経済研究所が7日に発表した今後3カ月の鉱工業生産見通しを示す指数は、4月に1990年の東西ドイツ統一以降の最低水準を付けた。IFOは、新型コロナウイルスの世界的流行を背景に、工業部門で過去最大の生産減少が見込まれると指摘した。

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