コロナ禍からの回復、長く険しい道のりに=ミネアポリス連銀総裁
ロイター / 2020年5月8日 4時4分
米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は7日、新型コロナウイルス危機からの回復には時間がかかる公算が大きいとの認識を示した。ニューヨークで昨年3月撮影(2020年 ロイター/Shannon Stapleton)
[サンフランシスコ 7日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は7日、新型コロナウイルス危機からの回復には時間がかかる公算が大きいとの認識を示した。一部の経済活動は早期に再開できる可能性はあるとしつつも、感染の第2波に見舞われれば、ロックダウン(都市封鎖)措置の再導入が必要になる恐れがあると警鐘を鳴らした。
カシュカリ総裁は「長期的には強気な見通しを維持しているが、険しい道のりになる可能性がある」とし、「企業には長い道のりに向けた準備を整えるよう提言する」と述べた。
医療関係者はワクチンや有効な治療薬の開発にはあと1年、もしくは2年かかるとの見通しを示していると指摘。米国の支援策はおおむね短期的な措置として策定されているとの認識を示した上で、「これは長期的な戦いになる。単に短期的に経済活動を封鎖し、その後急速に回復する種類のものではない」と述べた。
その上で「経済活動の再開には地域別ではなく、産業部門別に的を絞った計画が必要になる」と指摘。例えばレストランなどはコロナ禍前の半分程度の客数で採算が取れるようにするなどの対応が必要になるとの考えを示した。
それでも経済成長の道のりは平坦なものにはならないと予想。「感染が再び拡大すれば抑制策を再導入する必要があり、不確実性は極めて高い」と語った。
*内容を追加しました。
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