政投銀の日産融資、最大約1000億円が政府保証に＝関係筋

　９月７日、日本政策投資銀行が５月に決めた日産自動車への融資について、焦げ付いた場合に備えて、損失の一部が補てんされる契約をしていたことが分かった。都内で７月撮影（２０２０年　ロイター／Issei Kato）

［東京　７日　ロイター］ - 日本政策投資銀行が５月に決めた日産自動車への融資について、焦げ付いた場合に備えて、損失の一部が補てんされる契約をしていたことが７日、分かった。

政府系の日本政策金融公庫が最大で約１０００億円を手当てする。関係者が明らかにした。

この仕組みは「損害担保」と呼ばれ、政投銀は公庫に補償料を支払う代わりに、融資が焦げ付いた際には公庫から損失額の最大８割が補てんされる。

政投銀は日産への融資１８００億円のうち１３００億円について損害担保契約を結んだとみられる。

政投銀と日産の広報担当者はコメントを控えた。

日産への円建て融資を巡っては、主力のみずほ銀行が負担する３５００億円のうち、２０００億円に日本貿易保険を通じた政府保証が付与されることが、ロイターの取材で明らかになっている。

このほか、三菱ＵＦＪ銀が１２００億円、三井住友銀行が５００億円をそれぞれ負担する。