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本格的な経済回復への道のりはまだ長い=黒田日銀総裁

ロイター / 2020年10月7日 9時16分

10月7日、日銀の黒田東彦総裁(写真)は、全米企業エコノミスト協会の年次総会で講演し、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、本格的な経済回復への道のりはまだ長いと言わざるを得ないと指摘した。日銀本店で1月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 7日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は7日、全米企業エコノミスト協会の年次総会で講演し、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、本格的な経済回復への道のりはまだ長いと言わざるを得ないと指摘した。今回の感染症のようなショックに対しては、各国の協調が欠かせないとも述べた。

黒田総裁は講演で、アジア経済を中心に議論を展開した。コロナ禍でも「アジア経済の落ち込みは他地域に比べれば小幅にとどまっている」と指摘。一部の国を除いて感染拡大が落ち着いていることや、世界的なオンラインサービス需要の高まりでIT関連財が底堅く推移していることを要因に挙げた。

その上で「1990年代のアジア通貨危機や2000年代後半のグローバル金融危機と比べても、資本フロー面の影響は相対的に軽微だ」と指摘。感染拡大を受け、各国で機動的に財政・金融政策が発動されたことや、域内・国際連携の枠組みなどが奏功したと話した。

黒田総裁は、危機脱却のためにすべきことは感染症の封じ込めと経済活動の両立だと指摘。アジア経済の回復には、サプライチェーンの見直しやEコマースの拡大など需要の変化への速やかな対応が必要だと述べた。

黒田総裁は講演の締めくくりで、今回のコロナ危機でグローバリゼーションへの疑問や巻き返しの議論が出ていることを取り上げた。「グローバリゼーションは、形や構図を変えつつも、その重要性について基本的な考え方を変えることはないだろう」と語った。

(和田崇彦 編集:青山敦子)

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