ECBに追加緩和不要、回復が予想上回る可能性も=独連銀総裁
ロイター / 2020年10月8日 0時43分
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁は7日、新型コロナウイルス危機による景気後退に対応するために取られた対策がユーロ圏経済を予想以上に押し上げる可能性があるため、追加の緩和策は必要ないという考えを示した。昨年11月撮影(2020年 ロイター/RALPH ORLOWSKI)
[フランクフルト 7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁は7日、新型コロナウイルス危機による景気後退に対応するために取られた対策がユーロ圏経済を予想以上に押し上げる可能性があるため、追加の緩和策は必要ないという考えを示した。
7日付の独紙ベルゼン・ツァイトゥングとのインタビューで、「現時点で、ECBの評価を外れる理由はないと考える」とし、金融政策のスタンスは適切だと述べた。
ユーロ圏経済は2022年は成長率3.2%、インフレ率1.3%としたECBの基本シナリオを上回る可能性があると指摘。その根拠として、EU加盟国が合意した7500億ユーロ規模の対策、1000億ユーロ規模の仏財政措置がシナリオに含まれていないためと説明した。
また、ECBがパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の条件を通常の債券購入にまで拡大した場合、ドイツ憲法裁判所で法的な問題が問われる可能性があると警告した。
また、日銀が採用する上場投資信託の購入のほか、国債利回りの特定水準を目標にした措置は、市場経済と中央銀行の責務とは整合性が取れないとも述べた。
一部の政策立案者は、インフレ目標について米連邦準備理事会(FRB)に追随するかどうかを議論。FRBは8月に平均で2%のインフレ率を目標とすると表明し、物価上昇が遅すぎる期間を伸びが大きい時期で補えるという姿勢に転換した。
ワイトマン氏はこれについて、非対称的な目標になる可能性があると指摘。どの中銀も、オーバーシュートした後にインフレ率を平均値に戻すためだけに景気後退(リセッション)を引き起こしたくないためだとした。
この記事に関連するニュース
-
「日銀利上げ」の確率を過小評価すべきではない 「高圧経済」完全脱却を市場に納得させられるか
東洋経済オンライン / 2024年7月26日 19時0分
-
欧州中央銀行、金利を据え置き、9月利下げは未定(EU、ユーロ圏)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月19日 14時10分
-
アングル:ユーロ戻り歩調鮮明、ECBが利下げに慎重との観測
ロイター / 2024年7月19日 13時37分
-
ECB、金利据え置き 9月会合巡り「何も決まっていない」と総裁
ロイター / 2024年7月19日 2時0分
-
円安はいつまで続くのか、アメリカの金利が下がるきっかけをFRB高官の発言から探る
Finasee / 2024年7月4日 7時0分
ランキング
-
1ドンキでバカ売れの家電「置くだけエアコン」 担当者「特に人気の地域がある」、なぜ?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月29日 12時0分
-
2スマホより小さなミニPC「S100-WLP」 MINISFORUMから
J-CASTトレンド / 2024年7月29日 12時0分
-
3タリーズコーヒー、創業記念にこだわり「バニラアフォガートシェイク」発売 限定ボトルもかわいい
J-CASTニュース / 2024年7月29日 7時0分
-
4地方銀行の売れ筋ランキングで「半導体株」と人気を二分するのは…キーワードは「利回り」!?
Finasee / 2024年7月29日 7時0分
-
5東京メトロ東西線一部運休「代行バス」輸送の裏側 14バス事業者が集結、見慣れぬ京急バスも登場
東洋経済オンライン / 2024年7月29日 7時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)