韓国大統領、新型コロナの検査体制拡充を指示 感染拡大止まらず

　１２月７日、韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領（写真）は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、検査体制の拡充や感染者の追跡徹底を指示した。写真は１０月ソウルでの代表撮影（２０２０年／ロイター）

［ソウル　７日　ロイター］ - 韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領は７日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、検査体制の拡充や感染者の追跡徹底を指示した。

疾病予防管理庁（ＫＤＣＡ）によると、６日深夜時点の新規感染者は６１５人。韓国では１カ月にわたって感染者が１日当たり３桁台の増加を示しており、隔離中の患者数は過去最多の８３１１人となった。

青瓦台（大統領府）報道官は会見で、感染者の追跡調査のためあらゆるリソースを投入することや、軍隊や公共サービスの人員を動員して検査体制を拡充することを、大統領が政府に指示したと明らかにした。

報道官によると、大統領は、働いている人が検査を受けやすいよう検査場所の稼働時間を延ばすべきとの意向を示したほか、ドライブスルー方式の検査所を増やすよう求めたという。

ＫＤＣＡによると、直近の検査での陽性率は４．２％前後となっており、これまでの平均の１．２％を上回っている。