英国との通商交渉、まだ合意せず─ＥＵ首席交渉官＝外交筋

１２月７日、欧州連合（ＥＵ）と英国の通商交渉でＥＵ側の首席交渉官を務めるバルニエ氏（写真）は、ＥＵ加盟各国の大使との非公開会合で、合意にはまだ至っていないと語った。ブリュッセルで代表撮影（２０２０年　ロイター）

［ブリュッセル　７日　ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）と英国の通商交渉でＥＵ側の首席交渉官を務めるバルニエ氏は７日、ＥＵ加盟各国の大使との非公開会合で、合意にはまだ至っていないと語った。ある外交筋がロイターに対して明らかにした。

同会合に出席した外交筋によると、バルニエ氏は会合の場で、交渉では３つの主要な争点が依然として未解決と説明した。

外交筋によると、バルニエ氏は英国との通商合意の可能性について「幾分悲観的」な様子だった。バルニエ氏は会合で、３つの争点を巡るＥＵと英国との見解の相違は残っているとし、ボールは今やジョンソン英首相の側にあると強調したという。

バルニエ氏はきょうも、英国側の首席交渉官であるフロスト氏および同氏率いる交渉団との協議を継続する。きょう午後には、フォンデアライエン欧州委員長と英首相の会談が予定されている。