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ドイツ銀行、アジアの利益率目標を引き上げ 景気回復で欧州に先行

ロイター / 2020年12月7日 20時24分

ドイツ銀行のアレクサンダー・フォン・ツァ・ミューレン取締役(アジア担当)は、アジア事業の利益率目標を引き上げることを明らかにした。ロンドンで2019年撮影。(2020年 ロイター/Simon Dawson)

[フランクフルト 7日 ロイター] - ドイツ銀行のアレクサンダー・フォン・ツァ・ミューレン取締役(アジア担当)は、アジア事業の利益率目標を引き上げることを明らかにした。

アジアの景気回復や、世界的な資金フローの変化が背景。7日公表されたロイターとのインタビューで述べた。

同氏は「域内のコア・バンクの有形株主資本利益率(RoTE)を2022年までに15%とすることを目指す」と発言。今年は10%という。

アジア経済は欧州経済よりも早く新型コロナウイルス危機から回復している。経済協力開発機構(OECD)は、来年のアジアの経済成長率を8%、欧州を3.6%と予測している。

ドイツ銀行は、他の大半の銀行と同様、新型コロナの流行を受けて、法人顧客への融資を迫られたが、一部の法人顧客は破綻した。

同氏は「こうした状況は(その後)かなり正常化している。実体経済は修復段階に入りつつあり、公的部門も民間部門も引き続き借り入れを必要とするだろう」と発言。

「まだ難局から脱していないが、回復という点ではアジアの一部が欧州の先を言っていると強く感じている」とし、アジアはドイツ銀行グループの収入の13%を占め、コア・バンクへのRoTEへの貢献度でトップになる可能性があると述べた。

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