原油先物1％安、新型コロナ拡大や米国の対中制裁で

米国時間の原油先物価格は約１％下落した。新型コロナウイルスの感染拡大のほか、米中間の緊張が高まっていることが背景。テキサス州ミッドランドで昨年８月撮影（２０２０年　ロイター/Jessica Lutz）

［ニューヨーク　７日　ロイター］ - 米国時間の原油先物価格は約１％下落した。新型コロナウイルスの感染拡大のほか、米中間の緊張が高まっていることが背景。

清算値は、北海ブレント先物が０．４６ドル（０．９％）安の１ドル＝４８．７９バレル。米ＷＴＩ先物は０．５０ドル（１．１％）安の４５．７６ドル。

米政府は７日、中国・全国人民代表大会（全人代、国会に相当）のメンバー１４人に金融制裁を発動し、米国への渡航を禁止すると発表した。中国による香港立法会（議会）民主派議員の議員資格剥奪を受けた措置。この報道を受け、原油価格は圧迫された。

新型コロナ感染拡大を巡っては、米カリフォルニア州やドイツ、韓国などで規制が強化された。

また、石油価格情報サービス（ＯＰＩＳ）とＩＨＳマークイットによると、感謝祭の週の米ガソリン消費量が２３年ぶりの低水準になった。