独ＶＷ、ポルシェ上場を引き続き検討＝関係筋

関係筋によると、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）は、高級車部門ポルシェについて、電気自動車（ＥＶ）へのシフトに向け必要な資金を調達するため同部門の上場を引き続き検討している。写真はポルシェのロゴ。ニューヨークで２０１９年４月撮影（２０２１年　ロイター／Brendan McDermid）

［ベルリン／ハンブルク　７日　ロイター］ - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）は、高級車部門ポルシェについて、電気自動車（ＥＶ）へのシフトに向け必要な資金を調達するため同部門の上場を引き続き検討している。事情に詳しい２人の関係筋が７日、ロイターに明らかにした。

ポルシェを巡ってはここ１年ほど上場観測が浮上していたが、関係筋によると、複雑な出資者間の調整などにより何も決定されていない。

ポルシェ上場に関する報道によると、同部門単体の評価額が４５０億─９００億ユーロ（１０１０億ドル）になるとの見方もある。

ハンデルスブラット紙はこの日、ポルシェ家とピエヒ家がポルシェ上場の際の株式購入に向けてＶＷ株の売却を検討していると報じた。

ハンデルスブラット紙によると、ＶＷの株式を３１．４％保有し、ポルシェを通じて５３．３％の議決権を持つ両家は、約１５０億ユーロを調達するのに十分な株式を売却する可能性がある。株式売却後も両家は引き続きＶＷの筆頭株主だという。

ポルシェはこの報道について「全くの臆測だ」とし、それ以上はコメントしていない。ＶＷはコメントを差し控えている。