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ロシア「マリウポリ港の穀物輸出準備整う」、周辺の地雷撤去要求

ロイター / 2022年6月7日 21時1分

ロシアのショイグ国防相は7日、ロシア軍が制圧したウクライナのベルジャンスク港とマリウポリ港の地雷撤去作業が終了し、穀物輸出を再開する準備が整ったと述べた。マリウポリ港で先月30日撮影。(2022年 ロイター/Alexander Ermochenko)

[ロンドン 7日 ロイター] - ロシアのショイグ国防相は7日、ロシア軍が制圧したウクライナのベルジャンスク港とマリウポリ港の地雷撤去作業が終了し、穀物輸出を再開する準備が整ったと述べた。しかしロシア大統領府は、輸出再開にはウクライナ側が港に続く沿岸地域の地雷を撤去する必要があると指摘した。

ウクライナ南部からの農産品輸出は、ロシアの侵攻後、妨害されており、穀物価格の上昇につながっている。輸出できず滞留している穀物は2000万トン以上。ゼレンスキー大統領は秋には7500万トンに達する可能性があるとしている。

ショイグ国防相はテレビで、マリウポリ港は通常通りに機能しており、すでに最初のカーゴ船を受け入れたと説明。ロシア軍が「ロシア、ウクライナのドンバス地方、クリミアを結ぶ鉄道の完全再開に向けた必要な前提条件」を整えたとも発言。マリウポリ、ベルジャンスク、ヘルソンに向けて最初の貨物の配送を開始したと述べた。

一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、輸出再開にはウクライナが沿岸の地雷を撤去する必要があると主張。「ロシア軍の検査で兵器を積んでいないと確認できれば、船舶が入港、荷積み、われわれの支援を受けて国際海域に出られるようになる」と述べた。

国連はウクライナ、ロシアと、ウクライナからの穀物輸出再開方法を策定中。トルコ海軍が黒海での安全な航行を支援する可能性がある。この件で、ロシアのラブロフ外相が8日にトルコを訪問する。

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