EU、携帯充電端子の域内統一化で合意 アップルに打撃
ロイター / 2022年6月8日 3時48分
[ブリュッセル 7日 ロイター] - 欧州連合(EU)加盟国と議員は7日、世界で初めて携帯電話やタブレット、カメラの充電端子の規格統一化で合意した。これを受け、米アップルは2024年までに欧州で販売する「iPhone(アイフォーン)」の充電器端子を変更する必要がある。
企業間では共通の解決策が見出せず政治的介入に至った。EU欧州委員会によると、端子の規格統一化は消費者の利便性向上や節約につながるという。
欧州委は10年以上にわたって携帯充電端子の共通化を推進してきた。iPhoneやアンドロイド搭載のスマートフォンの利用者から、それぞれに異なる充電器を使わなければならないとの苦情があったためだ。
欧州議会は声明で「24年秋までに、USBタイプCがEU域内の全ての携帯電話、タブレット、カメラの共通の充電ポートになる」と発表した。
EUのブルトン委員(域内市場担当)は、この合意により消費者は約2億5000万ユーロ(約2億6700万ドル)の節約ができるとし、「イノベーション(技術革新)が市場の断片化や消費者の不便の原因となることなく、ワイヤレス充電などの新技術が出現して成熟することができる」と述べた。
アップルは端子規格統一化について、イノベーションが阻害される上、電子廃棄物の山ができると警告しているが、コメントにすぐには応じなかった。
この記事に関連するニュース
-
スイス、EUとの包括的な協定パッケージに合意(スイス、EU)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月24日 16時20分
-
欧州自動車工業会、EUに競争力強化や規制緩和に関し提言(EU)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月18日 1時5分
-
欧州委、46億ユーロの域内ネットゼロ産業向け助成金の公募発表(EU)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月10日 0時30分
-
伊中銀総裁、EUの生産性向上に向けた支出提唱 財源は共通債
ロイター / 2024年12月4日 13時44分
-
欧州議会、欧州委員人事案を承認、第2次フォン・デア・ライエン体制は12月1日始動(EU)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月28日 15時5分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください