米ＥＶニコラがＣＥＯ交代発表、継続に疑義も 株価26％急落

米電気自動車（ＥＶ）トラックメーカーのニコラは４日、過去４年間で４人目となる最高経営責任者（ＣＥＯ）交代を発表し、継続企業の前提（ゴーイングコンサーン）に疑義が生じていると改めて表明した。写真は、同社のロゴ。２０２２年９月１９日にドイツ・ハノーバーで撮影。（２０２３年　ロイター／Fabian Bimmer）

[４日 ロイター] - 米電気自動車（ＥＶ）トラックメーカーのニコラは４日、過去４年間で４人目となる最高経営責任者（ＣＥＯ）交代を発表し、継続企業の前提（ゴーイングコンサーン）に疑義が生じていると改めて表明した。年初来６０％近く上昇していた株価は２６．４％下落した。

同社は退任するマイケル・ローシェラーＣＥＯの後任にスティーブン・ガースキー会長が即時就任するとした。

前日には株主から新株発行計画の承認を得ていた。

しかしこの日、今後１年間の継続企業の前提に「大きな疑義」があると繰り返し表明した。この警告を発するのは２月以降３回目。

第３・四半期の見通しもさえず、株価を圧迫した。売上高見通しは１８００万─２８００万ドル。ビジブル・アルファがまとめた予想は３４５０万ドルだった。

今年の納車台数見通しは３００─４００台とし、従来予想の２５０─３５０台から引き上げた。

第２・四半期末の現金および現金同等物は２億２６７０万ドルで、前年同期の４億４１８０万ドルから減少した。

第２・四半期決算は赤字が縮小。電動トラック「トレ」の生産台数減少によりコストが抑制された。