ウクライナ大統領、戦時中の選挙実施求める声は「無責任」

　１１月６日、ウクライナのゼレンスキー大統領（写真）は、ロシアの侵攻が続く中で選挙を実施すべきかどうか議論が高まっていることについて、戦時中に選挙を行うという考えは無責任だと一蹴した。写真はウクライナのキーウで４日撮影（２０２３年　ロイター／Thomas Peter）

Oleksandr Kozhukhar　Ronald Popeski

[キーウ ６日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアの侵攻が続く中で選挙を実施すべきかどうか議論が高まっていることについて、戦時中に選挙を行うという考えは無責任だと一蹴した。

２０２２年２月にロシアが侵攻を開始した際にウクライナでは戒厳令が発令され、選挙は実施できない。

ゼレンスキー氏は「現在は戦時中で、多くの課題がある中、選挙関連の話題を軽薄に出すのはまったく無責任だと誰もが理解している」と強調。防衛に集中する必要性を訴えた。

平時であれば、今年１０月に議会選、２４年３月に大統領選が行われるはずだった。

米共和党のリンゼー・グラム上院議員など米欧の当局者の一部は、戦争中であっても自由で公正な投票を実施できることを示すため、ウクライナ政府に選挙を実施するよう求めてきた。