1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

アークティック2、事業への影響避けられない=米の追加制裁で西村経産相

ロイター / 2023年11月7日 12時12分

 11月7日、西村康稔経済産業相(写真)は閣議後会見で、米政府が対ロシア追加制裁で北極圏の液化天然ガス(LNG)開発事業「アークティックLNG2」を対象としたことを受け、同事業は日本のエネルギー安定供給にとって重要なプロジェクトだとした上で、事業への一定程度の影響は避けられないとの認識を示した。写真は都内で9月撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)

Miho Uranaka

[東京 7日 ロイター] - 西村康稔経済産業相は7日の閣議後会見で、米政府が対ロシア追加制裁で北極圏の液化天然ガス(LNG)開発事業「アークティックLNG2」を対象としたことを受け、同事業は日本のエネルギー安定供給にとって重要なプロジェクトだとした上で、事業への一定程度の影響は避けられないとの認識を示した。

西村経産相は、関係者と共に影響の詳細な精査をこれから行うとし、「主要7カ国(G7)とも連携して、(エネルギーの)安定供給を損なうことがないように総合的に判断し、適切に対応する」と語った。

米政府が2日に公表したロシアへの追加制裁の対象に、アークティックLNG2の開発、運営、保有に関わる主要事業体が含まれた。同プロジェクトには、日本の三井物産と独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が共同出資(出資比率は25%と75%)する法人を通じ参画している。最終的に年間200万トンの供給を受ける見込み。

三井物産は3日、「影響を精査し、必要な措置を適切に講じる」とのコメントを発表。9月末の引当金控除後の投融資保証の残高は2490億円(25%の持ち分を上回る100%で集計、保険の求償控除前)と開示した。

プロジェクトを主導するロシアの天然ガス大手ノバテクは今年9月、来年初めに出荷を開始する見通しを示していた。

西村経産相はまた、会見の冒頭で、携帯会社ソフトバンクによる北海道苫小牧市の大規模データセンターの整備に関して、26年度までに最大300億円を支援することを明らかにした。政府は大規模自然災害に備えるため、東京や大阪に集中しているデータセンターの地方分散を進めている。

*会見内容を追加しました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください