平和賞のイラン女性人権活動家、医療措置拒否への抗議でハンスト

　１１月６日、ノーベル平和賞授賞が決まったイランの女性人権活動家で、収監中のナルゲス・モハンマディさん（５１、写真）が、医療を受けられないことへの抗議として刑務所でハンガーストライキを始めた。提供写真（２０２３年　ロイター／Mohammadi family archive photos）

[ドバイ/オスロ ６日 ロイター] - ノーベル平和賞授賞が決まったイランの女性人権活動家で、収監中のナルゲス・モハンマディさん（５１）が６日、医療を受けられないことへの抗議として刑務所でハンガーストライキを始めた。同国の人権活動家通信（ＨＲＡＮＡ）が伝えた。

モハンマディさんが先週、心臓と肺の治療のために病院に行く際、頭を隠すスカーフを着用することを拒んだため、当局は病院に行かせなかったという。

ノルウェーのノーベル賞委員会は６日、イラン当局に対し、モハンマディさんに必要な医療を施すよう求めた。

委員会は１０月６日、イランの神権政治による抑圧に抵抗し続けてきたモハンマディさんを評価し、平和賞の授与を発表した。モハンマディさんは過去に十数回拘束され、反イランのプロパガンダを拡散したなどの罪で複数の有罪判決を受けたため、収監されている。