ワグネル元戦闘員がチェチェン特殊部隊と合同訓練＝カディロフ首長

ロシア南部チェチェン共和国のカディロフ首長は６日、通信アプリのテレグラムに投稿し、民間軍事会社ワグネルの元戦闘員による大部隊の一つが同首長指揮下の特殊部隊「アフマト」と集中合同軍事訓練を実施していることを明らかにした。写真はロシアのモスクワでプーチン大統領と会談するカディロフ氏。９月２８日撮影（２０２３年）

[６日 ロイター] - ロシア南部チェチェン共和国のカディロフ首長は６日、通信アプリのテレグラムに投稿し、民間軍事会社ワグネルの元戦闘員による大部隊の一つが同首長指揮下の特殊部隊「アフマト」と集中合同軍事訓練を実施していることを明らかにした。

戦闘訓練の動画では、ワグネルの記章が付いた戦闘服やマスクを身に着けた兵士が混じっていた。

同首長は、射撃や野外衛生救護の教練に加え、狙撃手や機関銃手、地雷除去などを担う工兵、砲兵向けの訓練を行っていると話し、「戦闘経験に優れ、勇敢で凄腕と証明済みの戦士たちが今日、高名な（アフマト）部隊の隊列に合流したことは喜ばしい」と述べた。

ただ、ワグネル元戦闘員の合流規模や訓練終了後に何人かがアフマトの下に残留するのかは不明だ。

ワグネルはロシアによるウクライナでの戦闘で突出した役割を果たしたものの、創設者プリゴジン氏が国防を担う首脳部に反旗を翻し飛行機墜落で死亡した後は、先行きが不透明になっていた。