中国本土から香港への資産流入、今年3─4倍に増加＝ＨＳＢＣトップ

　１１月７日、英金融大手ＨＳＢＣグループのノエル・クイン最高経営責任者（写真）は、香港金融管理局（ＨＫＭＡ）が主催したイベントで講演し、中国本土から香港への資産流入が今年３─４倍に増えていると述べた。写真は「グローバル・ファイナンシャル・リーダーズ・インベストメント・サミット」に出席するノエル・クイン最高経営責任者。２０２２年１１月に香港で撮影（２０２３年　ロイター/Tyrone Siu）

［香港　７日　ロイター］ - 英金融大手ＨＳＢＣグループのノエル・クイン最高経営責任者（ＣＥＯ）は７日、香港金融管理局（ＨＫＭＡ）が主催したイベントで講演し、中国本土から香港への資産流入が今年３─４倍に増えていると述べた。

同ＣＥＯは、中国・広東省と香港、マカオで構成する経済圏「粤港澳大湾区（ＧＢＡ）」構想について、域内の資本・人材の流入で大きな事業機会になると指摘。ＧＢＡを一大経済圏に発展させる「強い決意を自分が話をした全ての人から感じた」と述べた。

金融に強みを持つ香港と製造拠点である広東省はリサーチ力にも優れた強力な組み合わせあり、ＨＳＢＣは事業機会を活用すると表明。ＧＢＡではリテール銀行部門の新たな活動がコロナ収束後に７０％増えていると述べた。