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次の金融危機、地政学が引き金か 大手行トップが指摘

ロイター / 2023年11月7日 17時21分

11月7日、香港金融管理局(HKMA)主催の「グローバル金融リーダー投資サミット」に参加した大手金融機関のトップは、増大する地政学的な不透明感が次の金融危機の原因になり得るとの認識を示した。写真はUBSグループのコルム・ケレハー会長(2023年 ロイター/Tyrone Siu)

Selena Li

[香港 7日 ロイター] - 香港金融管理局(HKMA)主催の「グローバル金融リーダー投資サミット」に参加した大手金融機関のトップは7日、増大する地政学的な不透明感が次の金融危機の原因になり得るとの認識を示した。

モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は、地政学や政治の領域が次の世界的な金融危機の引き金になる可能性が高いとし「一部の国では民主主義への挑戦がかなり明白だ」と述べた。

ゴーマン氏は詳細には触れなかったが、世界経済はイスラエルとガザの衝突で不透明が増しているほか、ウクライナ戦争や米中関係の緊張も続いている。

ドイツ銀行のクリスティアン・ゼービングCEOも、世界情勢に対して市場は総じて底堅く推移しているとした上で、「私が最も恐れているのは、地政学的なエスカレーションがもう1つ起き、市場がある時点で冷静さを失うことだ。そうした事態はかなり急速に起こり得る」と述べた。

ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモンCEOは、銀行規制の強化について「システムを安全で健全なものにしたいと考えているが、一連の規制は行き過ぎている」と指摘。「もし概要が示されている通りに施行されれば、経済活動と経済成長にとって最善とは言えないタイミングで、システムに対する大幅な追加の経済的引き締めが行われることになる」と述べた。

UBSグループのコルム・ケレハー会長も「資本に関する一部の規制当局の今の動きは誤った方向に導かれている。他の問題に焦点を絞るべきだ」と主張した。

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