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ECBは利下げ慎重に、インフレ再燃の恐れ=シュナーベル理事

ロイター / 2024年2月7日 17時7分

欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は、借入コストの低下はユーロ圏経済に悪影響を与えてインフレ「再燃」のリスク要因となり得るとの認識を示した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が7日報じた。2016年12月撮影(2024年 ロイター/Ralph Orlowski)

[7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は、ECBは利下げに忍耐強く取り組むべきとの認識を示した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が7日報じた。

借り入れコストの低下はユーロ圏経済に悪影響を与えてインフレ「再燃」のリスク要因となり得ると述べた。インフレとの闘いは目標達成までの「最後の1マイル」が最も難しいという懸念が最近のデータで裏付けられたと語った。

過去の利上げの影響はすでにピークに達している上、ディスインフレの新たな「重大」局面が始まっているが懸念すべき兆候が残っていると述べ、早すぎる利下げに警告を発した。

「サービス業の販売価格予想は数カ月連続で上昇している」とし「サービスインフレは粘着的で、労働市場は回復している。金融状況もかなり緩和的だ」と指摘した。

「金融政策の調整と伝達が特に重要となる重大局面にあると考える。重要なのは(インフレの)二次的影響を抑えることだからだ」と述べた。

シュナーベル氏はユーロ圏のインフレ率大幅低下について、供給を巡る混乱の落ち着きでデフレが優勢となったと指摘。

経済成長が弱くコスト高を顧客に転嫁する余地がほとんどないため、企業は賃金上昇の一部を吸収しているとの見方を示した。

「もし制限的な金融政策によって需要が後退するなら、企業はコスト増を消費者に転嫁することがさらに難しくなる」とし、そうなりつつある証拠があると述べた。

その上で「われわれは大きな前進を遂げた。これは良いニュースだが、まだ(目標に)到達していない」と語った。

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