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英アーム売上高・利益が予想超え、AI分野で収益拡大 株価急騰

ロイター / 2024年2月8日 8時29分

 英半導体設計大手アーム・ホールディングスが2月7日発表した第4・四半期(1─3月)売上高と調整後1株利益の予想レンジ中心値は8億7500万ドルと0.30ドルで、それぞれLSEGのデータに基づく市場予想の7億8030万ドルと0.21ドルを上回った。昨年9月、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

Stephen Nellis Max A. Cherney

[7日 ロイター] - 英半導体設計大手アーム・ホールディングスが7日発表した第4・四半期(1─3月)売上高と調整後1株利益の予想レンジ中心値は8億7500万ドルと0.30ドルで、それぞれLSEGのデータに基づく市場予想の7億8030万ドルと0.21ドルを上回った。

人工知能(AI)向け半導体について顧客から設計技術に対するロイヤルティーの支払いが増えている。

これを受けてアーム株は引け後の時間外取引で約35%上昇。30%を超える株高により、時価総額は約260億ドル拡大した。

現在の株価は102.11ドルで、昨年9月の新規株式公開(IPO)価格51ドルから倍増している。

通期の売上高と調整後1株利益の見通しは31億8000万ドル、1.22ドル。市場予想の30億5000万ドルと1.07ドルを超えた。

アームのジェーソン・チャイルド最高財務責任者(CFO)は、AIへの関心の高まりを背景に、顧客からより新しいデザインや技術に対する興味が増大し、そうした技術が購入されたり、ライセンス料が支払われたりしている、とロイターに説明した。

2016年以降、アームは事業を大幅に多角化。チャイルド氏によると、スマートフォンは現在、出荷台数全体の35%を占めているが、同年の割合は60─70%だった。

より高度な技術がより高料金につながり、新たな設計技術へのロイヤルティー収入は倍増した。

昨年上場を果たした後もソフトバンクグループが引き続き過半数株を保有するアームは、スマートフォン用半導体のほとんどの基本設計技術を生み出しているほか、ノートパソコンやデータセンターなどの分野での半導体設計にも事業範囲を広げている。

第3・四半期(10─12月)の売上高は8億2400万ドル、調整後1株利益は0.29ドル。市場予想は7億6160万ドルと0.25ドルだった。

TECHnalysisリサーチの社長兼チーフアナリスト、ボブ・オドネル氏は「アームの堅調な業績と見通しは同社とテック業界全体にとって良い兆候だ」と述べた。

同社のアナリストによると、アームの設計が他の市場にも広がっていることはテックビジネス全体への影響力が高まっていることを示している。しかし、アームはAI分野ではまだ比較的小さなプレーヤーだ。

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