フィリピン、中国海警局が医療搬送妨害と非難 5月に南シナ海で
ロイター / 2024年6月7日 18時2分
フィリピン沿岸警備隊は7日、南シナ海での警備任務遂行中に病気となった自国の軍人を医療搬送しようとしたところ、中国海警局から妨害を受けたと非難した。南シナ海のアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁)付近で昨年3月撮影(2024年 ロイター)
[マニラ 7日 ロイター] - フィリピン沿岸警備隊は7日、南シナ海での警備任務遂行中に病気となった自国の軍人を医療搬送しようとしたところ、中国海警局から妨害を受けたと非難した。
フィリピン側の説明によると、妨害行為は先月発生。この軍人はフィリピンがセカンド・トーマス礁の実効支配拠点とする座礁軍艦シエラマドレ号を警備するために派遣されていた。
沿岸警備隊のタリエラ報道官は、医療活動であることを伝えたにもかかわらず、同隊と海軍の船舶が中国船から嫌がらせを受けたと指摘。「中国海警局は野蛮で非人道的な行動を取った」と語った。
病気となった軍人はその後、無事に搬送されたという。
中国外務省報道官は7日、フィリピンが事前に通知すれば、物資の輸送や人員退避を認めるとした上で、「しかし、フィリピンがこれを口実にして海軍艦艇に建設資材を輸送し仁愛膠島(セカンド・トーマス礁)を恒久的に占領することはできない」と指摘した。
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