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インド中銀、予想通り8会合連続で金利据え置き 2委員は利下げ主張

ロイター / 2024年6月7日 16時53分

インド準備銀行(中央銀行)は7日、主要政策金利のレポレートを6.50%に据え置いた。据え置きは予想通りで8会合連続。写真はインド準備銀行のロゴ。ムンバイで23年4月撮影。(2024年 ロイター/Francis Mascarenhas/File Photo)

Swati Bhat Sudipto Ganguly

[ムンバイ 7日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)は7日、主要政策金利のレポレートを6.50%に据え置いた。据え置きは予想通りで8会合連続。

経済成長が堅調を維持する中、インフレ率が目標の4%に向けて持続的に低下するのを待つのが適切と判断した。

中銀はまた、今年度(2025年3月まで)の経済成長見通しを引き上げる一方、インフレ見通しは据え置いた。ただ、食品価格の上昇圧力が続いていることに警告を発した。

6人の金融政策委員会メンバーのうち4人が金利決定と「緩和の解除」という金融政策スタンスを支持。JR・バルマ、アシマ・ゴヤルの両外部委員は25ベーシスポイント(bp)の利下げと「中立」へのスタンス変更を主張した。

4月までは金利と政策スタンスの現状維持に反対票を投じたメンバーは6人中1人だけだった。

ダス総裁は、インフレ率が目標に沿って推移することを確実にしたいと述べた。

また、「米連邦準備理事会(FRB)追随」という原則に導かれることはないと言明。「われわれは遠い地平線に雲が立ちこめているのか、晴れているのかを注視しつつ、現地の天候やピッチの状況に応じて行動する」と語った。

ロイターがエコノミスト72人を対象に行った調査では、1人を除き全員が据え置きを予想していた。エコノミストの多くは6.50%が現行サイクルの上限とみている。

政策決定発表後、インドの指標10年債利回りは2bp上昇し7.02%となった。ルピーはほぼ変わらず。

コタック・マヒンドラ銀行のチーフエコノミスト、ウパスナ・バードワジ氏は「中銀の金利とスタンスに関する現状維持は市場の予想通りだったが、意見が分かれたことは今後政策の軸足を移す可能性が高まっていることを明確に示している」と述べた。

DBS銀行のシニアエコノミスト、ラディカ・ラオ氏は「力強い成長と目標を上回るインフレ率が合わさっているため、制約的な政策の緩和シフトは示唆されておらず、年内の利下げが見送られるとのわれわれの見方を裏付けている」と指摘。「政治情勢が金融政策の方向性や見通しを左右することはないだろう」とも語った。

金融政策委は今年度のGDP(国内総生産)伸び率見通しを従来の7%から7.2%に引き上げ、インフレ率は平均4.5%と予測した。

ダス総裁は、インド経済は依然として底堅いと指摘。製造業は活発化し、消費も回復するとの見通しを示した。

金利が6.50%に引き上げられたのは23年2月。今年4月の消費者物価指数(CPI)上昇率は4.83%で3月の4.85%から鈍化したものの、依然中銀目標を上回っている。

先週発表された1─3月の成長率は7.8%で予想を上回った。3月末までの年間成長率は8.2%だった。

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