ロシア中銀、4会合連続金利据え置き 7月利上げ示唆
ロイター / 2024年6月8日 4時49分
ロシア中央銀行は7日、政策金利を4会合連続で16%に据え置いた。ただ、7月に利上げする可能性を示唆し、引き締めが想定より長期化するとの見方を示した。2023年8月撮影(2024年 ロイター/Shamil Zhumatov)
Elena Fabrichnaya Alexander Marrow
[モスクワ 7日 ロイター] - ロシア中央銀行は7日、政策金利を4会合連続で16%に据え置いた。ただ、7月に利上げする可能性を示唆し、引き締めが想定より長期化するとの見方を示した。
ロイター調査では、据え置き予想が大勢だったが、4分の1が17%への利上げを予想していた。
ナビウリナ総裁は記者会見で「追加利上げが必要になる可能性が高まっている」とし、「インフレ圧力が緩和せず、インフレ高進リスクが現実化した場合、7月に大幅な利上げが行われる可能性がある」と言及。「大幅な」利上げとは100ベーシスポイント(bp)以上の利上げを意味すると述べた。
また、今回の会合で17%、または18%への利上げが検討されたが、最終的に金利据え置きが決定されたと明らかにした。
中銀は「次回会合で主要金利を引き上げる可能性を残している」とし「インフレ率を目標に戻すには、4月時点の予想よりもかなり長い期間、経済の金融引き締め状態を維持する必要がある」と述べた。
交易条件の変化、インフレ期待の高止まり、経済がバランスのとれた成長路線から上方へ逸脱していることからインフレリスクは中期的にさらにインフレ促進的になっていると指摘した。
キャピタル・エコノミクスの新興市場担当シニアエコノミスト、リアム・ピーチ氏は、中銀のメッセージとフォワードガイダンスはタカ派的で、中銀の年末のインフレ予想(4.3─4.8%)が近く上方修正される可能性があると指摘し、少なくとも年内は利下げはないとの見方を示した。
インフレ率は現在8.17%で、エコノミストは今年も中銀の目標4%を大幅に上回ると予想している。ロシアのインフレ率は23年に7.4%と、22年の11.9%から低下した。
ナビウリナ総裁の記者会見は、サンクトペテルブルクで開かれている投資フォーラムでのプーチン大統領の演説と重ならないよう、通常より数時間遅く実施された。
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