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米民主ハリス・ワルツ両氏が最初の集会、激戦州で選挙戦スタート

ロイター / 2024年8月7日 9時38分

8月6日、米民主党の大統領候補であるハリス副大統領(左)と副大統領候補のワルツ・ミネソタ州知事(右)は、ペンシルベニア州フィラデルフィアで初めての集会を行い、数日にわたる激戦州での選挙戦を開始した(2024年 ロイター/Elizabeth Frantz)

Nandita Bose Jeff Mason

[フィラデルフィア 6日 ロイター] - 米民主党の大統領候補であるハリス副大統領と副大統領候補のワルツ・ミネソタ州知事は6日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで初めての集会を行い、数日にわたる激戦州での選挙戦を開始した。

テンプル大学で1万人を超える聴衆を前に演説したワルツ氏は、ネブラスカ州の小さな町出身で陸軍州兵を24年間務めたことや、高校の社会科教師、フットボールのコーチといった自身の経歴に言及。

「選挙に立候補するよう勧めてくれたのは私の生徒たちだった。彼らは私が教えたいと願っていた公共の利益へのコミットメント、一人の人間でも変化をもたらすことができるという信念を私の中に見いだしてくれた」と語った。

また、共和党の大統領候補であるトランプ前大統領について「法律をばかにし、混乱と分裂を拡散する。大統領としての実績は話すまでもない」と批判。

「新型コロナ危機に直面して動揺し、われわれの経済を地に落とした。トランプ政権下で暴力犯罪は間違いなく増加した」と語った。

ハリス氏はワルツ氏について、夫、父、教師、コーチ、退役軍人、下院議員、知事の肩書きを持つと紹介した上で、11月には米副大統領という新たな肩書きを得るだろうとし、「彼は人々に帰属意識を感じさせ、大きな夢を抱かせるような人だ」と語った。

最初の集会が行われたペンシルベニア州は、共和党候補との接戦が予想される最も重要な州とされている。

ハリス、ワルツ両氏はフィラデルフィアでの集会後、ウィスコンシン、アリゾナ、ネバダなど重要州の都市を訪問する。共和党の副大統領候補J・D・バンス上院議員もミシガン州やウィスコンシン州を7日に訪問する。

トランプ氏とバンス氏はハリス、ワルツ両氏をリベラルすぎると早速批判した。

トランプ氏は「米国史上最も過激な左派コンビだ」と自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に書き込んだ。

バンス氏は2020年にミネソタ州ミネアポリスで黒人男性が白人警官に殺害された事件後の抗議行動を巡り、暴徒への対応が不十分だったとワルツ氏を批判した。

ハリス氏はこの日、ワルツ氏を副大統領候補に起用すると発表した。激戦州となるウィスコンシン州やミシガン州に近い中西部州の政治家を選び、農村部の白人有権者の支持獲得を目指す。

ワルツ氏は最終候補に残っていたペンシルベニア州のシャピロ知事を破って指名を得た。シャピロ氏はイスラエルへの支持やパレスチナ自治区ガザでの戦争を受けた大学での抗議活動への対応を巡り、左派や親パレスチナ活動家から批判を受けていた。

シャピロ氏は地元での集会で共和党を攻撃し、ハリス氏の当選のために「全力を尽くす」と約束。ワルツ氏については「傑出した知事で、偉大な愛国者」と語り、強い支持を表明した。

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