サムスンのAI用メモリー、エヌビディアのテスト合格=関係筋
ロイター / 2024年8月7日 10時28分
サムスン電子の第5世代「広帯域メモリー(HBM)」となる「HBM3E」は、エヌビディアのAI用プロセッサーに使用するためのテストに合格した。関係者が明らかにした。写真はエヌビディアのロゴ。ロサンゼルスで2017年7月撮影(2024年 ロイター/Mike Blake)
Fanny Potkin Heekyong Yang
[シンガポール/ソウル 7日] - サムスン電子の第5世代「広帯域メモリー(HBM)」となる「HBM3E」は、エヌビディアの人工知能(AI)用プロセッサーに使用するためのテストに合格した。関係者が明らかにした。
生成AI作業の処理を可能にする高度なメモリーチップの開発で出遅れているサムスンは、今回の承認によりSKハイニックスに追いつくのための大きなハードルを越えた。
関係筋によると、サムスンとエヌビディアは、今回承認された8層HBM3Eの供給契約をまだ結んでいないが、数日以内に締結する予定。2024年の第4・四半期までに供給を開始する見通しという。
サムスンの12層のHBM3Eは、まだエヌビディアのテストに合格していないという。
サムスンとエヌビディアはコメントの要請に応じていない。
HBMはDRAMの一形態で、2013年に初めて製造された。HBMはチップを積層化することで高性能、省電力を実現したメモリーで、大量のデータを高速で処理する必要があるAIに多く使われる。
ロイターは5月に関係筋の話として、サムスンが昨年からHBM3Eと第4世代のHBM3について、エヌビディアの承認を目指してきたが、消費電力などの問題で苦戦していると報じた。
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