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米社債発行減速へ、市場変動でジャンク債など見送りも

ロイター / 2024年8月7日 11時9分

債券市場関係者によると、最近の相場変動を受けて投資家が社債保有を減らし米国債を選好する中、一部企業は今週予定する起債を延期する見通しだ。写真はニューヨーク証券取引所で6月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

Matt Tracy Davide Barbuscia

[6日 ロイター] - 債券市場関係者によると、最近の相場変動を受けて投資家が社債保有を減らし米国債を選好する中、一部企業は今週予定する起債を延期する見通しだ。

先週発表された米国の雇用や製造業に関する指標が予想より弱かったことから景気後退懸念が高まり、安全資産の米国債に資金が逃避。米国債利回りが低下し、社債のスプレッドは1月以来の水準に拡大した。

金融情報サービスIFRによると、5日は投資適格級、投機的等級(ジャンク)ともにプライシングはなかった。

市場参加者は週内の起債予定について、投資家が比較的安全と見なす質の高い企業で構成されると見込む一方、よりリスクが高い企業はスプレッドの変動が落ち着くまで見送る可能性が高いと予想する。

BNPパリバの投資適格級ファイナンス責任者クリス・フォーシュナー氏は「最近の株式・債券市場の変動で(起債)予定が完全になくなるわけではないが、影響はあるだろう」と述べた。

ICE・BofA米高利回り債指数によると、5日の取引でジャンク債のスプレッドは393ベーシスポイント(bp)と昨年11月以来の水準に拡大。

ICE・BofA米投資適格社債指数が示す高格付け社債のスプレッドも112bpと12月以来の高水準となった。

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