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午前の日経平均は続伸、3万5000円回復 日銀副総裁発言で急速に切り返す

ロイター / 2024年8月7日 12時13分

 8月7日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比789円15銭高の3万5464円61銭と、続伸した。写真は株価ボードの下を歩く人々。都内で2月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 7日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比789円15銭高の3万5464円61銭と、続伸した。節目の3万5000円を回復した。前日の大幅反発の反動で朝方は軟調に推移したが、注目されていた日銀の内田真一副総裁の発言がハト派的と受け止められ為替が円安に振れ、急速に買い圧力が強まった。

日経平均は前営業日比553円安と軟調にスタートした後、下げ幅を広げ、一時3万4000円を割り込んだ。前場序盤に3万3739円46銭で安値を付けた後は下げ幅を縮小し、一進一退の展開が継続。

内田副総裁のハト派的なコメントが伝わると、為替相場ではドルが一時147円台まで上昇。急速に円安が進行し、株価も上げ幅を拡大した。ただ、買いが一巡した後は再びもみ合いとなった。前場の日経平均の値幅は2110円だった。

内田副総裁は函館市での金融経済懇談会に出席し、「市場変動の結果、見通しの確度が変われば当然金利のパスは変わってくる」、「金融資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはない」などと発言した。

内田副総裁の発言について、市場では「投資家心理がまだ不安定なのに変わりはないが、一定の買い安心感につながった」(岩井コスモ証券の投資調査部部長・有沢正一氏)との指摘が聞かれた。

大手企業の決算発表が相次ぐ中、「個別材料を手掛かりにした物色が相場の支えになっている」(国内証券・ストラテジスト)との声もあった。

TOPIXは3.3%高の2514.52ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は3兆6658億7800万円だった。東証33業種では、全業種が値上がり。銀行、卸売、保険などが上昇率上位に並んだ。

個別では、ニチレイ、東京海上ホールディングス、キヤノンが大幅高。一方、ダイキン工業は大幅下落した。

銀行株が堅調で、三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、りそなホールディングスが大幅高となった。半導体関連は東京エレクトロン、アドバンテストがしっかりだった。

プライム市場の騰落数は、値上がり1401銘柄(85%)に対し、値下がりが230銘柄(13%)、変わらずが15銘柄だった。

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