インド中銀、ドル売りのもよう ルピー下支え＝市場筋

８月７日、複数の市場筋によると、インド準備銀行（中央銀行）は、過去最安値付近で推移しているルピー相場を支援するため、ドルを売っているもよう。ムンバイの同中銀で２０２３年４月撮影（２０２４年　ロイター/Francis Mascarenhas）

[ムンバイ ７日 ロイター] - 複数の市場筋によると、インド準備銀行（中央銀行）は７日、過去最安値付近で推移しているルピー相場を支援するため、ドルを売っているもよう。

現地時間正午のルピーは１ドル＝８３．９４７５ルピー。前日記録した過去最安値８３．９６ルピーに迫っている。

市場筋によると、ノンデリバラブル・フォワード（ＮＤＦ）市場で強いドル買い意欲が見られる。人民元を借りてルピーで運用するキャリー取引の巻き戻しに関連している可能性が高いという。輸入業者のヘッジ需要もルピーを圧迫する要因になっている。

ただ、複数の国営銀行が１ドル＝８３．９５ルピー付近でドルを売却。中銀が売却を委託した可能性が高いという。