不安定な市場「緊張感持ち注視」と三村財務官、日本の成長見通し変わらず
ロイター / 2024年8月7日 21時35分
三村淳財務官は7日、日経BP社主催のイベントで講演し、変動が激しい足元の金融市場について、「緊張感を持って注視する」とする一方、株式相場が大きく崩れたこの1週間で「日本経済が緩やかに成長する見通しは変わっていない」と述べた。写真は7月30日、ロイターのインタビューに応じた三村氏。東京の財務省で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
Yoshifumi Takemoto
[東京 7日 ロイター] - 三村淳財務官は7日、日経BP社主催のイベントで講演し、変動が激しい足元の金融市場について、「緊張感を持って注視する」とする一方、株式相場が大きく崩れたこの1週間で「日本経済が緩やかに成長する見通しは変わっていない」と述べた。
三村財務官は企業関係者を前に講演し、「市場の変動率(ボラティリティー)が高い場合に当局者がパニックになってはいけない」と語った。「子どものサッカーのようにボールと一緒に走ることなく、緊張感を持って何が起きているのか見極める必要がある」とも述べた。
米国の景気後退懸念と日銀の追加利上げ観測の強まりで金融市場は8月に入って不安定化し、日経平均は5日に過去最大の下げ幅を、6日に過去最大の上げ幅を更新した
円相場も大きく上下に振れており、三村財務官は「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を反映しないボラティリティーは望ましくない」と述べた。為替の動きを注視する上で、特定の水準は念頭にないとした。
7月末に就任した三村財務官は、為替介入など通貨政策の姿勢について、政府・財務省という組織として対応しており「人が変わったから政策が変わるものでない」と説明した。前任の神田真人氏は円安に歯止めをかけるために為替介入を繰り返し、「令和のミスター円」と呼ばれた。
このほか三村氏は、経済安全保障の観点からも財政余力が重要だとし、財政再建の必要性を強調した。
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