ノーベル生理学・医学賞、マイクロＲＮＡ発見のアンブロス氏ら2氏に

　１０月７日、 スウェーデンのカロリンスカ研究所のノーベル賞委員会は、今年のノーベル生理学・医学賞をマイクロＲＮＡを発見し、それが遺伝子発現の制御で果たす役割を解明したビクター・アンブロス氏（写真右）ら２氏に授与すると発表した。カリフォルニア州マウンテンビューで２０１４年１１月撮影（２０２４年　ロイター/Stephen Lam）

［ストックホルム　７日　ロイター］ - スウェーデンのカロリンスカ研究所のノーベル賞委員会は７日、今年のノーベル生理学・医学賞を米マサチューセッツ大学のビクター・アンブロス教授とハーバード大学のゲイリー・ラブカン教授に授与すると発表した。

マイクロＲＮＡを発見し、遺伝子調節で果たす役割を解明したことを授賞理由とした。委員会は「両氏の画期的な発見は、遺伝子制御の全く新しい原理を明らかにし、それがヒトを含む多細胞生物にとって不可欠であることが判明した」と述べた。

２氏の研究は、個体内の全ての細胞が成長し生存するために同じ遺伝子セットなどを有するにもかかわらず、いかにして筋肉細胞や神経細胞などの異なる種類に発達するのかを説明するのに寄与した。