再送-グーグルのアプリストアに米裁判所が競争原理導入命令

　米サンフランシスコの連邦地裁は１０月７日、アルファベット子会社グーグルに対して基本ソフト（ＯＳ）「アンドロイド」搭載のモバイル端末向けアプリ配信ストア「Ｇｏｏｇｌｅ　Ｐｌａｙ」に競争原理を導入するための幾つかの措置を講じるように命じた。１月１０日、ラスベガスで撮影（２０２４年　ロイター/Steve Marcus）

(最終段落で判事の名前の表記を修正しました。)

Mike Scarcella

[７日 ロイター] - 米サンフランシスコの連邦地裁は７日、アルファベット子会社グーグルに対して基本ソフト（ＯＳ）「アンドロイド」搭載のモバイル端末向けアプリ配信ストア「Ｇｏｏｇｌｅ　Ｐｌａｙ」に競争原理を導入するための幾つかの措置を講じるように命じた。

ジェームズ・ドナート裁判官は具体的な措置として、グーグルが向こう３年にわたって内部課金制度を使用するのを禁じたほか、アンドロイドのユーザーが外部のストアや配信プラットフォームからアプリをダウンロードするのを認めることを義務化。また、グーグルが端末メーカーに報酬を払ってＧｏｏｇｌｅ　Ｐｌａｙをあらかじめインストールしてもらうことや、Ｇｏｏｇｌｅ　Ｐｌａｙで得られる収入を他のアプリ配信業者と共有することを制限した。

これらの命令は昨年、人気ゲーム「フォートナイト」を開発したエピックゲームズがＧｏｏｇｌｅ　Ｐｌａｙの独占的な運用に異議を唱えて起こした訴訟を巡り、陪審団がエピック側の主張を認める評決を下したことを受けた動きだ。

ドナート氏は、一連の措置は１１月１日に発効し、それまでグーグルに現在の契約や慣行を修正する時間を与えるとしている。

グーグルは、連邦地裁の命令を不服として控訴するとともに、訴訟期間中のドナート判事の命令の執行差し止めを求める方針。「最終的に今回の措置はエピックを満足させるだろうが、米国の消費者やアプリ開発者、端末メーカーに弊害が及ぶ形で意図せざる結果をもたらす」と強調した。