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USスチール買収に自信、日鉄副会長「間違いなく年末までにクローズ」

ロイター / 2024年11月7日 17時27分

 11月7日、日本製鉄の森高弘副会長は決算会見で、米鉄鋼大手USスチールの買収について「間違いなく年末までにクローズできる」と自信を示した。写真は日本製鉄のロゴ。都内で4月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

Ritsuko Shimizu

[東京 7日 ロイター] - 日本製鉄の森高弘副会長は7日の決算会見で、米鉄鋼大手USスチールの買収について「間違いなく年末までにクローズできる」と自信を示した。

森副会長は、今回の買収で必要なのはCFIUS(対米外国投資委員会)と独禁当局の審査の承認だとし「両審査とも粛々と進んでいる。審査に政治性はない」としたうえで「審査には期限があり、期限までには結論を出さなければならない。何か大きな違う判断がない限り、現政権の中で年末までに判断が示される」との見通しを示した。

米大統領選挙が終わったことで「ようやく、この案件の本質について冷静にきちんとした議論ができる環境になった」とした。

また、これまで進まなかった全米鉄鋼労働組合(USW)との話し合いについても「ようやく政治性が取れて、冷静な議論を組合との関係でもできるようになっている」とし、今月訪米し、会って建設的な議論をしたいと述べた。

米大統領選挙で当選を決めたトランプ氏は、選挙期間中、買収に反対の姿勢を示していた。森副会長は「前回大統領だった頃には、海外から投資を誘致して、新たな雇用を生んで、米国をもっと強くすると言っていた。この買収はトランプ氏の方針に極めて沿ったもの」と指摘。トランプ氏が労働者の声を聞けば、この買収を理解してもらえるとした。

トランプ氏の勝利については「素直に勝利を祝福したいし今後の活躍を期待したい」と述べた。

森副会長は、日本の鉄鋼市場が縮小する中、海外での成長が不可欠だと指摘。グローバル戦略としてインド・アセアンに続き米国は欠かせないとし、同社の成長のためにもUSスチール買収の必要性を強調した。

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