トランプ氏の大統領2期目、より制約少なく
ロイター / 2024年11月8日 2時22分
Andy Sullivan
[ワシントン 7日 ロイター] - 米大統領選で返り咲きを決めた共和党のトランプ前大統領は、来年1月からの2期目における制約が1期目よりも大幅に少ないとみられる。
トランプ氏の側近らはこの数カ月、政権入りする候補者を選別し、主要ポストを信頼できる戦力で固めることを目指してきた。
民主党が下院で多数を占めた場合には、トランプ氏の議案を阻止できる可能性がある。ただ、これまでの開票状況では、共和党がわずかにリードしている。
共和党は上院で100議席中の52─57議席を占める見通しで、トランプ氏は一部の独自判断で動く共和党議員に左右されずに、上院で指名者の承認を得ることが1期目よりも容易になるとみられる。
元共和党上院スタッフで現在はユーラシア・グループのジョン・リーバー氏は、54議席あれば指名者の大半を承認できるとの見方を記者団との電話会議で示した。
トランプ氏が2016年に予想外に勝利して就任した際は、多くの共和党議員のほか、自政権の中からも懐疑的にみられた。
リズ・チェイニー元下院議員や故ジョン・マケイン上院議員など、トランプ氏に抵抗した共和党議員は、トランプ氏の支持を求めた議員に取って代わられた。ペンス副大統領(当時)は、2021年1月6日にトランプ氏が選挙敗北を覆そうとする圧力を拒否した。
トランプ氏が任命した3人の判事を含む連邦最高裁判所は今年7月、大統領在任中の公的な行為について「免責特権」を認める判断を下した。
10月後半のロイター/イプソス調査によると、共和党有権者の9割近くはトランプ氏を好意的に見ている。
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