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中国チベットでM6.8の地震、死者126人 ネパール・インドでも揺れ

ロイター / 2025年1月7日 23時53分

 1月7日、中国当局によると、ヒマラヤ山脈の北に位置するチベット自治区シガツェ市付近で7日朝、マグニチュード(M)6.8の強い地震があった。写真は地震を受け損壊した建物。シガツェで同日撮影(2025年 ロイター/Xinhua)

Joe Cash Gopal Sharma

[北京/カトマンズ 7日 ロイター] - 中国当局によると、ヒマラヤ山脈の北に位置するチベット自治区シガツェ市付近で7日朝、マグニチュード(M)6.8の強い地震があった。

中国新華社の報道によると、これまでに死者少なくとも126人、負傷者188人が確認されている。

「中国地震台網」によると、地震が発生したのは午前9時05分(日本時間同10時05分)。震源地はエベレスト地域の北の玄関口として知られる農村地帯のティンリ県で、震源の深さは10キロメートル。米地質調査所(USGS)は地震の規模をM7.1と発表した。

ネパールの国家災害リスク削減管理局(NDRRMA)は、チベットとの境界に接する7カ所の山岳地帯で地震の揺れを感じたと発表した。

NDRRMAのバッタライ報道官はロイターに対し、「これまでのところ、人命や建物の被害に関する報告は受けていない。警察、治安部隊、地元当局を動員して情報収集に当たっている」と述べた。

地震の影響は人口約80万人のシガツェ市全域で感じられた。同市は、チベット仏教における最も重要な人物の一人であるパンチェン・ラマの伝統的な居住地として知られている。

中国の習近平国家主席は、犠牲者を最小限に抑えるために、全力で捜索・救助活動を行う必要があると強調した。

国営新華社通信は、被災地に1500人以上の消防士と救助隊員が派遣されたと報じた。テントやコート、毛布、折りたたみ式ベッドなど約2万2000点の救援物資も送られたという。

<余震続く>

震源のあるシガツェ市ティンリ県では強い本震の後、最大M4.4程度の余震が続いている。同県に近いラツェの映像では、店舗が損壊し、がれきが道路に散乱している状況が確認できる。

新華社によると、震源地から20キロ以内に3つの町と27の村があり、総人口は約6900人で、1000棟以上の住宅が被害を受けた。地元当局は近隣の自治体と連携し、被害状況の把握や、死傷者の有無を確認している。

約400キロ離れたネパールの首都カトマンズやブータンの首都ティンプー、インド北部ビハール州でも揺れが感じられた。インドとブータンの当局者らは、これまでのところ、建物への被害の報告は受けていないと述べた。

中国南西部、ネパール、インド北部は、インドプレートとユーラシアプレートの衝突で引き起こされる地震に頻繁に見舞われている。

2015年にはカトマンズ近郊でM7.8の地震が発生し、約9000人が死亡、数千人が負傷した。

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