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AI新興企業、24年米VC資金調達の回復けん引

ロイター / 2025年1月8日 2時57分

米調査会社ピッチブックが7日公表したデータによると、2024年の米新興企業の資金調達額は2090億ドルと、23年から30%近く増えた。2023年12月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[7日 ロイター] - 米調査会社ピッチブックが7日公表したデータによると、2024年の米新興企業の資金調達額は2090億ドルと、23年から30%近く増えた。人工知能(AI)スタートアップ企業がベンチャーキャピタル(VC)資金調達の回復に大きく貢献した。

AI新興企業が調達額全体の46.4%を占めた。10%未満だった10年前と比べ、存在感が大きく向上している。

22年後半以降、オープンAIの対話型AI「チャットGPT」などによってAI技術への注目が高まったことが背景にある。

24年にはオープンAIの66億ドルや米実業家イーロン・マスク氏が率いるAI新興企業xAIの120億ドルなど、AI企業による巨額の資金調達が見られた。ただ、まだ利益を出していない企業も少なくない。

アナリストらは、膨大な処理能力や人材確保に多額の資金を必要とするため、AIへの投資熱が持続するかどうかは不透明だと指摘している。

新規株式公開(IPO)は投資家の期待ほどには回復しておらず、VCの投資資金の回収は依然として容易ではない。24年には1492億ドルで、7年ぶりの低水準だった23年の1200億ドル規模を上回ったものの、21年の8415億ドルには及んでいない。

トランプ次期米政権は、ハイテク企業の幹部が関与し、ビジネス寄りの政策を掲げており、企業の合併・買収(M&A)やIPOにとって追い風になるとみられている。

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