カナダ首相、関税巡り米国州になる可能性「ないに等しい」と反論
ロイター / 2025年1月8日 8時16分
トランプ米次期大統領がカナダからの輸入品に25%の関税を課すとし、嫌ならば米国の51番目の州になればいいと脅していることに対してトルドー首相(写真)は1月7日、「カナダがアメリカの一部になる可能性はないに等しい」と反論した。6日、オタワで撮影(2025年 ロイター/Patrick Doyle)
[オタワ 7日 ロイター] - トランプ米次期大統領がカナダからの輸入品に25%の関税を課すとし、嫌ならば米国の51番目の州になればいいと脅していることに対してトルドー首相は7日、「カナダがアメリカの一部になる可能性はないに等しい」と反論した。その上で「両国の労働者と地域社会は、互いが最大の貿易・安全保障の相手国であることによって恩恵を受けている」と強調した。
米南部フロリダ州の私邸マール・ア・ラーゴで演説したトランプ氏は、カナダを自国領土の一部にするために軍事力を行使することを考えているのかとの質問に「いや、(行使するのは)経済力だ」と答えた。カナダの対米貿易黒字に長い間苦言を呈してきたトランプ氏はかつて記者団に対し、国境は「人為的に引かれた線」だと語っていた。
カナダのジョリー外相は7日、トランプ氏のコメントについて「カナダを強い国にしているのは何かということに対する完全な無理解を示している」とやゆし、「私たちは脅威に直面しても決して引き下がらない」と訴えた。
トルドー氏は6日、首相と与党自由党党首から数カ月以内に辞任すると発表した。次の総選挙は今年10月20日までに実施される必要があり、世論調査では野党保守党の圧勝が予想されている。
保守党のポワリエーブル党首は短文投稿サイトX(旧ツイッター)に「カナダが(米国の)51番目の州になることは絶対にない。以上だ。わが国は偉大な独立国だ」と投稿した。
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