UAE、ガザ戦後暫定統治に参加も 米・イスラエルと協議=外交筋
ロイター / 2025年1月8日 8時39分
1月7日、アラブ首長国連邦(UAE)は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘終結後にパレスチナ自治政府が発足するまで、ガザの暫定統治に米国とともに参加することについて水面下で協議している。写真はガザ北部の様子。2021年11月、イスラエルとの境界近くで撮影(2025年 ロイター/Amir Cohen)
Alexander Cornwell
[ドバイ 7日 ロイター] - アラブ首長国連邦(UAE)は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘終結後にパレスチナ自治政府が発足するまで、ガザの暫定統治に米国とともに参加することについて水面下で協議している。複数の外交官と欧米当局者がロイターに明らかにした。
イスラエル軍のガザ撤退後、UAEと米国が他の国々とともに、ガザの統治、治安、再建を一時的に監督する可能性が検討されているという。
UAEは米国の緊密な安全保障パートナーであり、他のアラブ諸国政府とは異なり、イスラエルと外交関係を結んでいる。そのため、UAEはイスラエルのネタニヤフ政権に何らかの影響力を持つことになると関係者はみる。
ハマスとの戦闘開始から1年以上経つ中、イスラエルはガザの今後を巡る独自のビジョンを描くことに消極的で、国際社会は実行可能な計画を立てるのに苦労しているという。
関係筋は、UAEとの協議で出された案は具体性がなく、正式な計画書にもなっておらず、どの政府にも採用されていないと強調した。
協議では、アブダビがガザ、ヨルダン川西岸、東エルサレムを独立したパレスチナ国家の下で統治するパレスチナ自治政府の改革を提唱しているという。
UAE当局者は「UAEは、パレスチナ自治政府の大幅な改革とその権限強化、そしてパレスチナ国家樹立に向けた信頼できるロードマップの確立を含まない計画には参加しない。現在欠けているこれらの要素はガザの戦後計画を成功させるために不可欠だ」とロイターに述べた。
米国務省の報道官はロイターに対し、統治、安全保障、復興に関する選択肢について、UAEを含む複数のパートナーと協議が行われており、パートナーからさまざまな提案、計画の草案が出されていると回答。「私的な外交的会話」については詳細なコメントを避けた。
イスラエル首相府はコメントを拒否。パレスチナ自治政府はロイターの取材に答えなかった。
UAEとの協議について詳しい関係者は、パレスチナ自治政府の改革に加えて、UAEの当局者が戦後のガザ平和維持軍の一部として民間軍事請負業者の利用を提案していたと述べた。
UAEの高官は軍事請負業者の利用についての質問には答えなかった。
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