株式ヘッジファンド、1月のリターンは平均2.6% 11カ月ぶり高水準
ロイター / 2025年2月7日 10時12分
米金融大手ゴールドマン・サックスが2月4日に顧客に送ったノートによると、企業のファンダメンタルズ(基礎的条件)に基づいて投資する株式ヘッジファンドの1月のリターンは平均2.6%と、昨年2月以来11カ月ぶりの高水準となったことが分かった。2024年9月、ニューヨーク証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)
Nell Mackenzie
[ロンドン/ニューヨーク 4日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスが4日に顧客に送ったノートによると、企業のファンダメンタルズ(基礎的条件)に基づいて投資する株式ヘッジファンドの1月のリターンは平均2.6%と、昨年2月以来11カ月ぶりの高水準となったことが分かった。システマティック株式ファンドの平均リターンは2.71%だった。
トランプ米大統領がカナダとメキシコ、中国からの輸入品に関税を課すとけん制し、中国の人工知能(AI)新興企業ディープシークの台頭を受けて米半導体大手エヌビディアの株価が暴落するなど、株式市場が混乱したのを切り抜けた形だ。
世界最大級のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツのマクロ投資主力ファンド、ピュア・アルファの今年1月のリターンは8.2%となり、伸び率は主要株価指数を上回った。
投資対象のハイテク銘柄が低迷した中でもカディアン・キャピタルのリターンは8.32%となり、主に中堅・中小ハイテク銘柄のロングポジションが押し上げ要因となった。
ソーマ・エクイティ・パートナーズのリターンは4.73%で、関係筋によるとロブロックス、ウィックス・ドット・コム、ウーバー・テクノロジーズ、エラスティックのロングポジションが寄与した。
2人の関係筋によると、シャノン・リバーのリターン(速報値)は2.46%。別の関係者によると、ライト・ストリートは4.14%となった。
米著名投資家ダニエル・ローブ氏のヘッジファンド、サード・ポイントの主力移転価格(TP)オフショアファンドのリターンは3.3%、シンクティブは2.7%だった。
情報筋によると、シタデルの株式ファンドは2.7%のリターンとされ、シタデルの主力ファンドのウェリントン・ファンドは1.4%だった。この情報筋によると、2024年の年初時点で650億ドルの資産を運用しているシタデルの5つのファンド全てが1月に利益を確保した。
一方、別の関係筋によると、AQRキャピタル・マネジメントのシステマティック株式ファンド、デルファイ・ロング・ショート・エクイティ・ストラテジーの1月のリターンは3.5%だった。その関係筋は、先進国株式市場で投資し、リスクが比較的低い銘柄を選んだことが功を奏したと指摘した。
ある関係者は、ウィントン傘下のさまざまな資産クラスをシステマティックに取引するマルチ・ストラテジー・クオンツファンドのリターンは0.3%にとどまったと明らかにした。
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