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英企業の資金需要、向こう数カ月で和らぐ見込み=英中銀

ロイター / 2020年8月8日 2時53分

[ロンドン 7日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のブレイジャー理事(金融安定化担当)は7日、政府の融資保証制度が年内に縮小し始めるころには、新型コロナウイルス危機を乗り切るための企業の資金需要が和らぐだろうと述べた。

英企業が3月以降に調達した追加資金は700億ポンド(910億7000万ドル)を超える。大半は政府の融資保証制度を利用している。

ブレイジャー氏は「政府の支援策が終わったときが、銀行の融資意欲を本当に試すときだ」と述べた。「支援策が縮小され始めるころには資金需要が和らぐことを期待している」と語った。需要が和らいでいる場合は、企業は成長し債務を削減するために、市場で新規株式を発行する方法に移行すべきだと述べた。

英国の主要5行の貸倒引当金はすでに220億ドルに達している。

ブレイジャー理事は「銀行の貸付損失の市場予想は約500億ポンドだ。銀行が持ち合わせている資本バッファーで十分に吸収できる額なので、銀行が融資を控える必要はない」と語った。

ブレイジャー氏は、新型コロナの感染拡大を抑えるための封鎖措置が始まった3月に金融市場の一部が機能不全に陥ったと指摘。人々が「現金へ殺到」する中で世界中のマネーマーケットファンドから大量の資金が流出したと振り返った。各中銀が金融逼迫を和らげるために債券買い入れ対策を講じなければ、より悪い事態となっていたと述べた。

「そのときのことは忘れていない。これは世界的な問題だったため、英中銀は他の中銀や世界各地の市場当局と協力し、当時起きたことの全貌を理解し、ともに市場改革を進め再発防止を試みる」と語った。

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