米国に対する独仏の評価、大統領交代でも好転せず=調査
ロイター / 2021年6月7日 15時26分
6月7日、米シンクタンクのジャーマン・マーシャル基金と独最大財団のベルテルスマン財団の調査によると、フランスとドイツで世界をリードする国としての米国の評価が低下していることが分かった。写真はバイデン米大統領。デラウェア州 で4日撮影(2021年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ブリュッセル 7日 ロイター] - 米シンクタンクのジャーマン・マーシャル基金と独最大財団のベルテルスマン財団の調査によると、フランスとドイツで世界をリードする国としての米国の評価が低下していることが分かった。新型コロナウイルス感染対応の不手際により、60万人近くの死者を出していることが背景。
この調査は、3月29日─4月13日に、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ポーランド、スペイン、スウェーデン、トルコ、英国、米国の11カ国で、それぞれ成人1000人を対象にオンラインで実施した。
バイデン米大統領の欧州訪問前に行われたこの調査では、米国は新型コロナ危機以前の地位を取り戻せていないとしている。一方、中国の評価はわずかに上昇した。
それによると、バイデン氏就任後の3カ月、米国の影響力に関するフランスとドイツの見解に変化は見られていない。この数字は2020年の調査結果と同じだった。同年の数字は新型コロナ危機前に比べ10ポイント低下し、中国が有利になっていた。
米国内では海外における自国の影響力は高まっていると認識されており、対照的な結果となった。
独では、米を信頼できるパートナーと見なしている人は51%にとどまった。仏では60%、英国では67%、ポーランドでは76%とに上昇した。一方トルコでは、米国を信頼するとの回答は25%以下だった。
対照的に米国人は、欧州連合(EU)を信頼できるパートナーと認識していた。
スウェーデンとトルコを除き調査対象者の過半数が、米国は欧州の防衛と安全保障に関与すべきだと回答した。
バイデン氏は9日から、主要7カ国首脳会議(G7サミット)や北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するため欧州を訪問する予定。トランプ前政権下で冷え込んだ欧州との信頼関係の修復に努める。
この記事に関連するニュース
-
G7不安な年越し カナダは首相退陣の危機、欧州も大揺れ 盤石はトランプ米政権だけ?
産経ニュース / 2024年12月26日 10時7分
-
フォロワー2億人超...各国で「極右支持」を展開するイーロン・マスクの「破壊的な影響力」
ニューズウィーク日本版 / 2024年12月24日 18時2分
-
「忘れ去られた人々」の怒りが描く未来:ポピュリズムの脅威と可能性
Japan In-depth / 2024年12月18日 19時0分
-
アングル:独仏政局危機で欧州経済活性化が後退 改革に遅れ
ロイター / 2024年12月15日 7時59分
-
ポーランド、停戦実現でもウクライナに派兵せず=トゥスク首相
ロイター / 2024年12月13日 7時4分
ランキング
-
1ロシア兵、西部クルスクで約1.5万人死亡=ウクライナ大統領
ロイター / 2025年1月7日 6時41分
-
2台湾で通信用海底ケーブル損傷 中国人7人乗る貨物船関与か、いかり引きずりジグザグ航行
産経ニュース / 2025年1月7日 10時17分
-
3旅客機墜落「ロシアに責任」 アゼルバイジャン大統領
共同通信 / 2025年1月6日 20時38分
-
4韓国大統領捜査が迷走 拘束令状を裁判所に再請求も捜査当局の未熟さ露呈で高まる批判
産経ニュース / 2025年1月6日 20時11分
-
5鳥インフルエンザ 全米初の死者を確認 ルイジアナ州
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月7日 8時38分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください