中国福建省で新型ウイルス隔離用ホテルが倒壊、10人死亡

　３月７日、中国国営メディアは、中国南部の福建省泉州市で５階建てのホテルが倒壊し、約７０人が閉じ込められたと報じた。提供写真（２０２０年　ロイター/cnsphoto）

［上海／北京　８日　ロイター］ - 新型コロナウイルス感染を巡り経過観察の隔離施設として使用されていた中国福建省泉州市の７階建てホテルの倒壊現場では、閉じ込められていた７１人のうち１０人の死亡が確認され、２３人ががれきの中に取り残されている。中国当局が８日、明らかにした。

ホテルは７日夜に倒壊。応急管理省によると、北京時間８日午後４時時点で３８人が救出され、病院に搬送されたほか、１０人の遺体が見つかった。

泉州市が８日開いた記者会見で、当局者らは、消防士や警察など１０００人以上が７日夜に倒壊現場に到着し、救出活動に当たったと説明。建物に閉じ込められた７１人のうち５８人が経過観察を受けていたという。

新華社によると、倒壊時は、ホテルの１階で改装作業が行われていた。

ライブストリーミングアプリの秒拍に掲載された動画では、目撃者の女性が「ガソリンスタンドにいたら大きな音が聞こえた。音の方向を向くと、ビル全体が崩壊した」と語っている。

人民日報によると、ホテルは２０１８年６月に開業。部屋数は８０室だという。

中国では一方、新型コロナウイルス感染者の増加ペースが引き続き鈍化。国家衛生健康委員会の８日の発表によると、７日に本土で新たに確認された感染者は４４人と、前日の９９人の半分以下に減少した。

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