サウジ、前皇太子ら有力王族拘束 反逆罪の疑い=関係筋
ロイター / 2020年3月9日 8時35分
3月7日、サウジアラビア当局は、反逆を企てたとして、サルマン国王の弟のアハマド・ビン・アブドルアジズ王子とムハンマド・ビン・ナエフ前皇太子(写真)を含む王族の有力メンバー3人を拘束した。写真はメッカで2016年9月撮影(2020年 ロイター/Ahmed Jadallah)
[リヤド 7日 ロイター] - サウジアラビア当局は、反逆を企てたとして、サルマン国王の弟のアハマド・ビン・アブドルアジズ王子とムハンマド・ビン・ナエフ前皇太子を含む王族の有力メンバー3人を拘束した。事情を知る関係筋が明らかにした。
サウジの事実上の支配者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子は2017年、当時皇太子だったビン・ナエフ氏に代わって王継承順位1位となった。
ムハンマド皇太子は以降、権力掌握を進め、17年には反汚職政策の一環として多数の王族や閣僚らが数カ月にわたり拘束された。
関係筋によると、今回拘束されたのはアハマド王子、ビン・ナエフ前皇太子とその兄弟のナワフ・ビン・ナエフ王子の3人。6日に拘束されたという。
関係筋の1人によると、ムハンマド皇太子は3人について、「クーデターを企てようとして米国など外国勢力と接触した」としているという。この関係筋はまた、「今回の拘束でムハンマド皇太子は権力を完全に掌握した。粛清はこれで終わりだ」と話し、皇太子の王位継承に反対する勢力を一掃したことを示唆した。
別の関係筋は、3人が「反逆罪」の疑いをかけられていると話した。
さらに別の関係筋は、3人がクーデターについて話し合っていたものの、進んだ段階には至っていなかったと述べた。
複数の関係筋によれば、サルマン国王は3人の拘束を容認していたという。
サウジ当局者のコメントは得られていない。サウジ政府の広報当局に取材を申し入れたが、返答はない。
ムハンマド皇太子については、王族メンバーらを拘束するなどして権力掌握を進めることに王族内から反発の声も上がっている。また2018年の記者殺害や昨年の石油施設攻撃を受け、国のリーダーとしての資質を疑問視する意見も一部からでているという。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1落石と接触で列車脱線、1人死亡 ノルウェー
AFPBB News / 2024年10月25日 11時18分
-
2イスラエル、UNRWA職員のハマス司令官を殺害 奇襲攻撃に関与
ロイター / 2024年10月25日 7時32分
-
3英連邦諸国、チャールズ国王に奴隷制の「償い」要求
AFPBB News / 2024年10月25日 13時5分
-
4観光バス事故で邦人1人死亡 マレーシア西部、10人負傷か
共同通信 / 2024年10月25日 12時36分
-
5「豪州からVIP待遇で」初来日“コアラフィーバー”から40年…輸出禁止だったコアラが日本に来るまで
文春オンライン / 2024年10月25日 6時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください